バッグのパイピングは擦れやすい

バッグ修理でパイピング部分のメンテナンスが多いのは、その構造やバッグの使用方法から考えると当然のことであり、仕方ないものです。バッグのパイピング部分というのは、大きな生地パーツをそれぞれに縫い合わせる部分を強化し、なおかつデザインとして美しく見せるためにあります。

衣料品などにも使われることの多いものですが、バッグのパイピングには芯としてパイピングコードが入っており、それによってバッグの強度を支えています。本体に使われている柔らかな布や革だけでは支えきれないバッグの型崩れを防ぐ役割も持っています。

特にパイピングの修理が必要となるのは、バッグの底面の四つ角です。開口部、フラップのふちなどのテーピングと同様にかなりダメージを受けます。この部分は、バッグを使用している時に酷使されることが多い部分となります。底面はバッグを置くだけでも擦れたり汚れたりしやすく、湿気も溜まりやすくなります。

また、開口部やフラップはバッグの開け閉め、ものの出し入れによって手の摩擦が起こりやすい部分です。手の脂や水滴のシミ、擦れや小傷などのダメージが多くなり、ひどくなるとパイピングの表面が切れたり剥がれたりして、中のパイピングコードが飛び出してしまうこともあります。